こんにちは!necoです。2017年4月からのドラマ、「100万円の女たち」に興味津々なこの頃。
主演の野田洋次郎さんの演技ってどうなのっていうのが気になって、2015年公開の映画「トイレのピエタ」をU-NEXTで視聴してみました。今さらですが「トイレのピエタ」での野田洋次郎さんの演技力は?

 

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映画「トイレのピエタ」の原案は手塚治虫の最後の日記

一九八九年一月一五日
今日はすばらしいアイディアを思いついた!トイレのピエタというのはどうだろう。
癌の宣告を受けた患者が、何一つやれないままに死んで行くのはばかげていると、入院室のトイレに天井画を描き出すのだ。
周辺はびっくりしてカンバスを搬入しようと するのだが、件の男は、どうしても神が自分をあそこに描けという啓示を、 便器の上に使命されたといってきかない。
彼はミケランジェロさながらに寝ころびながらフレスコ画を描き始める。 彼の作業はミケランジェロさながらにすごい迫力を産む。 傑作といえるほどの作品になる。 日本や他国のTVからも取材がくる。
彼はなぜこうまでしてピエタにこだわったのか?これがこの作品のテーマになる。
浄化と昇天。これがこの死にかけた人間の世界への挑戦だったのだ!
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%82%A4%E3%83%AC%E3%81%AE%E3%83%94%E3%82%A8%E3%82%BF

 

この日記が元で、映画「トイレのピエタ」が作られたんですね~。「死にかけた人間の世界」手塚治虫さんも描きたかったんだろうなと思いました。

 

「トイレのピエタ」のあらすじ

画家への夢を諦め、窓拭きのバイトでやり過ごすように日々を送る園田宏(野田洋次郎)。美大時代の恋人さつき(市川沙椰)と再会し、彼女の個展に誘われるが、もはや絵など見る気にもなれない。ビルの壁に貼り付いて窓を拭く自分を虫のようだと思っていたある日、宏は突然倒れ、病院へ運ばれる。人体実験のような精密検査。結果は家族と一緒に聞かなければならないそうだ。

郷里の両親に連絡するのは煩わしい。さつきに頼み込んで病院に来てもらうが、絵を巡って口論となり、彼女は早々に帰ってしまう。
その時、若い女の声がロビーに轟いた。

「制服破れたんですけど、弁償してもらえますか!?」

女子高生の真衣(杉咲花)がサラリーマンを相手に因縁を付けている。

宏は真衣に声をかけ、制服代を払う代わりに妹役をやってほしいと持ちかける。
風変わりな依頼に首を傾げながらも、宏に付いてくる真衣。

「胃に悪性の腫瘍ができてます。このまま何もしないと3カ月くらいの命ですよ」

突然の余命宣告。呆然とする宏に、傍らの真衣は明るく声をかける。

「今から一緒に死んじゃおうか?」

バイクの後ろに真衣を乗せ、スピードを上げる。
だがそのまま死んでしまうことなどできなかった。

入院して抗がん剤治療を始めた宏は副作用に苦しめられる。
郷里から駆けつけた父(岩松了)と母(大竹しのぶ)には、本当の病名は伝えられない。

突然もうすぐ死ぬと告げられてもなんの実感も得られず、漠然とした恐怖に支配される宏。
それでも過ぎていく入院生活の中で、同室の患者・横田(リリー・フランキー)や小児病棟の拓人(澤田陸)と拓人の母(宮沢りえ)らと出会い、これまで知らなかった世界を垣間見ることになる。

拓人が大切にしていた塗り絵を捨ててしまった宏は、お詫びに自作の塗り絵をプレゼントすることを思いつく。久しぶりに絵を描こうとしたものの、資料となる本を買ってきてくれる人がいない。その時宏は真衣の存在を思い出す。

「何なの?入院してる暇人と違ってこっちは忙しいんだけど!」

相変わらずの勢いに押される宏。しかしそれ以来、度々病院にやって来るようになった真衣との間に奇妙な交流が始まった。

「あのさ、背の低い子とキスする時はどうするの?」

病人相手でも容赦なく、ありのままの感情をぶつけてくる真衣。
彼女は彼女の事情の中で、寂しさや憤りを抱えているようだ。

「あんたなんか自分で生きることも死ぬこともできないじゃん!」

残された時間を知るまでは、この夏もいつものように、やり過ごすだけの季節になると思っていた。
それが人生最期の夏に変わってしまった時、目の前に現れた、あまりに無垢な存在。

戸惑い、翻弄されながらも、宏は生と死の間に強烈な光を見る。

引用:「トイレのピエタ」公式サイト

 

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野田洋次郎さんの演技や映画の感想

フリーターで無気力で死んだように毎日を生きている主人公「園田」と、死にたいけど死ねないエキセントリックな少女真衣とのやり取りは、「生きる」ということを改めて考えさせられました。

亡くなったイエスを見守るマリア像の表情を見ながら園田と同じような境遇の息子を持つ母親(宮沢りえ)が、マリアの表情に「死んだ我が子をどうしてこんなに穏やかな顔で抱えていられるんですかね」と不思議そうにしているというエピソードは、「死ぬ」ということを別な視点で考えてみるキッカケになりました。

そして園田は、自宅トイレに真衣をモデルにしたピエタを描くことを思いつき、残り少ない命をかけて描いていきます。

杉咲花さん演じる「真衣」もとてもよかったです。園田が「静」だとしたら真衣は「動」のイメージ。

そのピエタを描いている時、あんなに無気力で「静」なイメージの園田が『生きてる!!』と強く感じさせられました。

そして、映画のラストに近づくにつれ、グッとこみあげてくるシーンがいくつもありました。

 

この映画を見た方の感想のまとめはこちらをどうぞ~。

 

エンディングの、映画の撮影中に野田さんが感じたことをその都度メモしていて、映画撮影クランクアップ後に一気にかかれた作品という「ピクニック」という曲もよかったです~。

 

 

実際に映画「トイレのピエタ」をご覧になってないのならぜひチェックしてみてください~。
ちなみにU-NEXTで、無料視聴できますよ~。ちなみにU-NEXTは、1か月無料ですので、お金をかけたくないという方にもオススメです。

 

まとめ

野田洋次郎さんの演技、私は自然体でとてもいいと思いました。
なぜ、「100万円の女たち」に野田洋次郎さんを選んだのか、プロデューサーさんのコメントもうなづけます。

主演を誰にするか。主人公は小説家、という表現者である設定からして職業俳優ではない方の起用は最初から念頭にあったものの、果たして誰なのか・・・。と考えていた時、映画『トイレのピエタ』で魅せた野田洋次郎さんの何者とも思えないオーラと醸し出す色気、そして彼の創り出す音楽と原作との通底など、この企画を具体化する上で我々が求めていたものを持っているのは彼しかいないという思いに至り、スタッフ全員で猛烈に、半ば強引にお願いしました(笑)。

ということで、「100万円の女たち」の演技も期待大です♪

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